研究系列紹介

音で人々の暮らしを豊かにしたい(三浦/淺見)

音を使って人々の暮らしを豊かにすることが私たちの目的です。音は、生活に密着しており、会話などの情報を伝えたり、音楽として楽しんだりしていますが、騒音などのように聞きたくない音もあります。また、人には聞こえない、超音波と呼ばれる音もあります。このような広範囲の音について研究を進めています。

研究テーマに、空中にきわめて強力な超音波を放射する音源の開発があります。右の写真にある金属板の中心部分を1 秒間に約20,000回振動させることによって、空気中に音を出します。大変強力な音ですが、超音波ですから人には聞こえません。この音源を使って、水滴を空間で微粒化したり、空気中のにおいを消したり、空気を洗浄したりします。

また、音楽用のスピーカにはいろいろな種類がありますが、元の信号を忠実に再現することは意外に難しいのです。研究室では、新しい発想でこれまでにないタイプのスピーカの開発も行っています。

新方式の超音波複合振動源を用いた研究

新方式の超音波複合振動源を用いた研究

新しいタイプのスピーカの開発

新しいタイプのスピーカの開発

空中にきわめて強力な超音波を放射する音源

空中にきわめて強力な超音波を放射する音源

音を用いた安全で快適な環境の創造(大隈)

聞こえる音(オーディオ)から聞こえない音(超音波)まで、音を利用した技術を開発することで、社会が豊かで安全・快適に暮らせるようになることを目指し研究しています。一例をご紹介します。

聞こえる音の研究 人は、最初に届いた音だけに方向を感じます(先行音効果)。この効果を積極的に利用して、火災など緊急時にも混乱することなく安全な方向に避難誘導するシステムを開発しています。大阪の心斎橋地下街(全長700m)に設置されています。この技術は車載ナビゲーションの音声案内にも応用され、ドライバーの安全運転を支援します。

超音波の研究 本研究室は世界一強力な空中超音波の発生技術を実現し、その応用技術を開発しています。「物体表面の付着微粒子を音波で瞬時に除去する」「音で煙や液体微粒子を凝集させる」「溶融金属を音で微粒化して金属粉末を造る」「非線形空中超音波により非接触で物体内部を探る」など、ユニークで斬新な研究開発を推し進めています。

先行音効果を利用した避難誘導システム

先行音効果を利用した避難誘導システム

細い孔に侵入した液体を音波で瞬時に除去する技術

細い孔に侵入した液体を音波で瞬時に除去する技術