油中コロナの研究
- 板ー針電極の様な不平等電極間に写真乾板を挿入して、これを絶縁油中に沈め、電圧を印加した後に現像すると油中コロナ放電図形が得られる。この放電図形は針電極の極性及び印加電圧の種類、その大きさ、その他種々の条件により異なって現れる。よって、物理的な興味があるばかりでなく、液体絶縁物の絶縁破壊の研究、油中コロナの性質及び固体絶縁物の油中破壊試験の研究などに見逃し得ない役割を有している。
- 実験装置と針ー正の電荷図形及び針ー負の電荷図形


- 研究業績
-
- 稲田:「油中放電図形」応用物理、Vol. 9, No.2 (1940) p.51 - 54
- 稲田:「油中放電図形(第二報)」応用物理、VVol.9, No.9 (1940) p. -
- 稲田:「油中放電図形(第三報)」応用物理、Vol..11, No.4 (1942) p.180 - 182
- 稲田:「油中放電図形(第四報) 」応用物理、Vol.911 No.96(19402) p.273 - 275
- 稲田、神戸、辻:「吸湿性誘電体の絶縁破壊機構について」電気学会誌、Vol.62, No.648 (1942) p.434
- 稲田、今井、小宮山:「硝子の絶縁破壊に対する油中コロナの作用(1)」応用物理、Vol.13, No.5 (1944) p.168 -171
- 稲田、今井、小宮山:「硝子の絶縁破壊に対する油中コロナの作用(完結)」応用物理、Vol.13, No.6 (1944) p.205 -207
元に戻る。